「赤ちゃんが果汁100%ジュースを飲んでいいのはいつから?」この質問に答えるために、今回は果汁100%ジュースのメリットとデメリット、赤ちゃんに果汁100%ジュースをあげるときの注意点などをご紹介します。
赤ちゃん乳児が母乳やミルク以外のものを飲めるようになると、水分補給がすぐにできるので安心だと思います。外出時はストローマグやコップ付きの水筒などがあると便利ですが、赤ちゃんはいつから使えるようになるのでしょうか。
前回の記事は 赤ちゃんのお風呂はいつから始める?お風呂の頻度や時間、注意点は? でした。
こちらもぜひご覧ください。
赤ちゃんに果汁100%ジュースをあげるのはいつから?
赤ちゃんに果汁100%ジュースをあげるのは、一般的に生後1歳以降が推奨されています。
これは、1歳未満の赤ちゃんは、歯が生え揃っていないため、果汁100%ジュースを飲むとむし歯になるリスクが高くなるためです。
また、1歳未満の赤ちゃんは、まだ消化器官が未発達なため、果汁100%ジュースを飲むとお腹をこわすことがあります。
果汁100%ジュースのメリット
果汁100%ジュースには、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。
そのため、赤ちゃんに果汁100%ジュースを与えることで、これらの栄養素を補うことができます。
また、果汁100%ジュースは、水分補給にも最適です。
果汁100%ジュースのデメリット
果汁100%ジュースには、糖分が多く含まれています。
そのため、赤ちゃんに果汁100%ジュースを与えすぎると、肥満やむし歯の原因になる可能性があります。
また、果汁100%ジュースには、果物に含まれる酸が含まれているため、赤ちゃんが飲むとお腹をこわすことがあります。
赤ちゃんに果汁100%ジュースをあげるときの注意点
赤ちゃんに果汁100%ジュースを与える際には、以下の点に注意しましょう。
- 果汁100%ジュースを与える量は、1日1杯程度にしましょう。
- 果汁100%ジュースを与える時間帯は、食事の前後30分以内は避けましょう。
- 果汁100%ジュースを与える際には、水やお湯で薄めて飲ませましょう。
- 果汁100%ジュースを与える際には、赤ちゃんがお腹をこわさないように、少量から始めましょう。
赤ちゃんが果汁100%ジュース
スーパーなどでは、赤ちゃん乳児用の果汁100%ジュースが販売されています。
赤ちゃんもジュースを与えると喜びますし、出先で飲み物がなくなったときにも手軽に購入できるので、つい手が伸びてしまう商品です。
果汁100%ジュースはいつから飲ませていいのか?
果汁100%ジュースは乳幼児用(6ヶ月頃から)と書かれている商品もあるのですが、離乳食を開始したばかりの赤ちゃんや中期では、まだ早いと考えられています。
何故なら果汁100%ジュースは甘すぎで、赤ちゃんにこういったジュースを与えてしまうと、あっという間に全部飲み干してしまいます。
赤ちゃんは乳児内臓が未熟で、味覚も形成している大事な時期でもあり、早い段階からジュースを与えてしまうとお茶や牛乳など味の薄いものを飲まなくなってしまう可能性があります。
後期と1歳児の注意したいポイント
果汁100%ジュースは大体9~11ヶ月の後期までは与えず、1歳幼児になっても1本全部飲ませないように、少量ずつ与えることがポイントです。
薄めたもの温めたものを
幼児用の果汁100%ジュースを飲ませるときは、水やお湯を使って2~3倍に薄めたもので、さらに人肌に温めたものにしましょう。
1000mlパックの果汁100%ジュースに関しても同様で、1歳くらいを目安に少量ずつ与えるといいでしょう。
ジュースによってはアレルギー物質が記載されているものもありますので、アレルギーを持つ赤ちゃんにジュースを飲ませるときには注意しましょう。
果汁100%ジュースの「濃縮還元」
幼児用の果汁100%ジュースなどには、「濃縮還元」と記載されているものがあります。
「濃縮還元」ジュースのほとんどは海外から輸入していて、輸送しやすいように果汁を絞り、ドロドロのペースト状または固形にして濃縮したものを冷凍した状態で送られてきます。
日本に到着してから再び水分や添加物を加えて元の濃度に戻す作業が行われ、その濃度に合わせて「濃縮還元」や「果汁飲料」、「果汁入り清涼飲料水」といった表記が付されているジュースです。
ジュースは季節に関係なく年中販売しているため、長期保存できる添加物を加えて販売しているものがほとんどです。
果汁100%ジュースに含まれている添加物
果汁100%ジュースには砂糖や果糖ブドウ糖液糖、蜂蜜や香料、未酸化炭素や強化剤、保存料や安定剤などが豊富に含まれています。
100%ジュースは果汁が低いものに比べて栄養価が高いと考える人も多いのですが、果物に含まれている食物繊維は搾汁でほとんどが取り除かれてしまい、ビタミンやミネラルなどは加熱によって失われています。
ジュースより果物を
そのため赤ちゃんにビタミンを摂取させるのであれば、ジュースよりも果物を直接食べさせた方が効率的です。
余分な添加物がたくさん入っているのでカロリーも高くなりますし、赤ちゃんの体に負担となる添加物もたくさん含まれているので、赤ちゃんのためを思うのであれば、ある程度の年齢になるまではジュースを飲ませない方がいいでしょう。
1歳幼児を超えてジュースが飲めるようになったら、添加物が含まれていないジュースを薄めて与えることが最もおすすめです。
果汁100%ジュースは絶対に飲ませてはいけない、ということではありません。
どうしてもそれに頼らなければいけないときは、水やお湯などで薄めたものであれば、少しずつ与えてみてもいいかもしれません。
哺乳瓶以外での水分補給はいつから
生後4ヶ月乳児を過ぎると、白湯や薄めた麦茶が飲めるようになりますが、最初から大人のようにストローやコップでは飲むことができません。
また、哺乳瓶で飲ませてしまうと赤ちゃんが混乱する場合もあり、ミルクも飲んでくれなくなってしまうこともあるので、初めての飲み物は離乳食と同じようにスプーンで一口から始めましょう。
ストローマグなどの練習
味に慣れてきたら徐々に量を増やし、ストローマグなどの練習をしましょう。
スパウトはいつから使えるのか
メーカーにもよりますが、200ml程度の容量で飲み口に哺乳瓶と同じ乳首がついているタイプがあります。
普段から使っている哺乳瓶と同じメーカーであれば、赤ちゃんもスムーズに飲むことができるので、3ヶ月頃からまずは自分で容器を持つ練習から始めてみましょう。
4ヶ月頃になり、実際に飲むことができるようになったら、次はスパウトに形状が変わります。
スパウトはストローのように吸うのではなく、傾けながら飲み口をちょっと噛むことで出てくる量を調節します。
生後5ヶ月頃から使うことができるので、このスパウトから練習をする赤ちゃんが多いです。
ストローはいつから使えるのか
7ヶ月頃になるとストローが使えるようになります。
早ければ6ヶ月頃からストローで上手に吸い上げることができる赤ちゃんもいますので、ストローマグを使う際には製品の使用開始年齢に注意しましょう。
メーカーによって様々な特徴
また、製品によってはストローの飲み口部分に弁が付いていて、咥える力がないと吸っても弁が開かず飲めないものもあります。
メーカーによって様々な特徴があるので、赤ちゃんに合ったものや清潔に保つためにお手入れのことを考えて選びましょう。
ストローの穴の直径が小さいものがおすすめ
市販のプラスチックストローで練習をする場合には、ストローの穴の直径が小さいものを選ぶと、吸い込む力が弱くても飲むことができます。
短くカットし、コップに入れてストローの練習をすることができますが、短すぎるストローは誤飲の危険性もあるので目を離さないようにしましょう。
コップはいつから使えるのか
8ヶ月頃になると、コップを傾けて飲むことができるようになります。
製品によっては切り込みの入った飲み口が付いているものや、調節レバーが付いていて出てくる量を調節できるものもあります。
コップの練習
通常のコップで練習をする際には、深さと重さに注意しましょう。
赤ちゃんは大人のようにコップを傾けることができないため、深さのあるコップだと中身が口元届かず上手く飲むことができません。
また、コップに重さがあると中身を入れた時にさらに重くなり、赤ちゃんが落としてしまいます。
割れてしまうような素材は避けて、プラスチック製の軽く割れる心配の少ないものを選びましょう。
まとめ
赤ちゃんにもよりますが、生後7ヶ月から8ヶ月になるとストローやコップで水分補給ができるようになります。最初はこぼしてしまうこともあるので、練習をする時には赤ちゃんにエプロンをつけたり、レジャーシートや新聞を敷いて対策をしておきましょう。
果汁100%ジュースは、赤ちゃんに必要な栄養素を補給できる便利な飲み物です。
しかし、果汁100%ジュースには糖分や酸が多く含まれているため、赤ちゃんに果汁100%ジュースを与える際には、量や飲む時間帯に注意しましょう。
次回の記事は 蜂蜜をいつ食べたら良い?効果的なタイミングと注意点のボツリヌス菌 です!お楽しみに!